Fラン教育ママのモノクロです。
娘は医学部医学科6年生です。
息子は医学部医学科2年生です。
何度も読み返した本の紹介です。
何度も読み返す本には3種類あります
わたしが何度も読み返す本には3種類あります。
1種類目は、一度読んだだけでは理解できなくて、理解したくて何度も読む本。
2種類目は、教科書のように辞書のように必要なことを確認するために何度も読む本。
3種類目は、感動を思い返すために読み返す本。
「オール1の落ちこぼれ、教師になる」
『オール1の落ちこぼれ、教師になる』 角川文庫
著者 宮本延春
裏表紙を見たら、平成21年7月25日初版発行とありました。
今から13年前です。
一度手放し、もう一度買い直しました。
中学の時、オール1の成績だった著者が紆余曲折した後、名古屋大学の物理学科に合格し、母校の教師になる実話です。
monokuroも高校生の頃、大人も様々だなと思ってました
初め読んだ時は、自分のために読みました。
過酷な環境で育つ著者と自分の育った環境は違いますが、社会に対する想いに共感しました。
モノクロも高校生の時、色々な先生に出会いました。
授業を理解していないことは明白であろう生徒を目の前にしても見なかったことにする先生とか生徒を見下す先生とか…
大人も様々だなと思ってました。
そして、記憶に残る先生がいました。
「社会の一員として役に立つ大人になってください。」
「親になる人がいたら、良い子に育てて、社会に出してください。」
定年退職前の現代社会の先生の言葉です。
この言葉はずっと胸に残っています。
自分は社会の役に立つ大人にはなれそうにはないけど(*’▽’)、子どもを持つことができたら、社会の役に立つ子どもに育てよう!
その時、そう決心しました。
でも、社会の役に立つって、どういうことだろう!
社会に役に立つ子どもを育てるという目標が揺るぎないものに…
わたしの母が、同時期に二度の脳梗塞で寝たきりになったこともあり、目標がさらに揺るがないものになりました。
母が生きていられるのも、様々な社会の人たちのおかげだと…
母は社会の人に守られている。
自分が育てる子どもは、弱い人を守れる人になって欲しい…
あらゆる本を読み、尊敬できる人たちに学び、育てた子どもが世の中の役に立つ人になって社会にお返ししたい。
学ぶことを望み、一身に学ぶことに突き進みます
この本の著者は学ぶことを望み、一身に学ぶことに突き進みます。
そして中学時代オール1の成績の著者が名古屋大学の物理学科に合格します。
その後、学ぶことが困難な子どものために母校の教師になります。
凄い人がいる。
教育に恵まれなかった著者が自ら学び、その人生を教育に還元する姿に感動しました。
この人は、目の前に授業がわからない生徒がいても見ぬふりはしないだろう。
うれしくなりました。
そしてある時、子どもに「この本面白かったよ!」と薦めましたが、あっさり断られました。
共感できない、そんなコトも言われたような…
熱い思いがあれば、きっと勉強は一からやり直せる。学び直せる。
二度目にこの本を買ったのは、息子が突然”医学部に行く!”と宣言した時です。
”一から勉強する”と言います。
そして、ふと思い出しました。
確かこの本は一から勉強をやり直したことを時系列で全部書いてたな…と。
改めて買い直そうとすぐに書店に行きましたが見つからず、古本屋さんで発見!
息子のためになるのでないかと思い、もう一度読み直しました。
すると、一度は読むことをあっさり断った息子もざっと読んでいました。
辞書のように読みます。
勉強のやり直しとその時のメンタルが時系列で詳しく書いてありました。
実話の力強さがあふれていました。
もう一度読んでよかった!
望めば、勉強は一からやり直せる。
この本にはそんなメッセージがあります。
大丈夫!!著者のように熱い思いがあれば、きっと学び直せる!!
図書館や本屋さんで見かけたら、ぜひ手にとって見てください。
素敵な本です。
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